6/20 BIM/CIMスキルアップセミナ-2023 ~J-LandXMLとAIの活用~ (ご質問とご回答)
R5年6月20日に行いました「BIM/CIMスキルアップセミナ-2023~J-LandXMLとAIの活用~」のアンケートに
お寄せいただきましたご質問と、ご回答は下記の通りになります。
ご質問をいただきました受講者様、及びご回答くださいました講師の方には
心より感謝申し上げます。
① 【国土交通省 国土技術政策総合研究所 郭様へのご質問】
AIの進歩の状態、今後の見通し、どの様な展開になっていくか、御教授願います。
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【郭様よりご回答】
内閣府の「AI戦略2022」をご参照ください。
https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/index.html
https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/aistrategy2022_honbun.pdf
戦略の中、国交省におけるAIの利活用:社会実装の推進、目標、主な取組があります。
(例)
AI を活用したダム運用の高度化による治水機能等の強化
AI 等を活用したインフラ施設の異常箇所の自動抽出等による維持管理の高度化・効率化
カメラ動画等とAI画像解析を活用した交通障害発生の自動検知システムの導入や、
人や車の流動把握及びその分析に基づく面的な観光渋滞対策の導入の推進
優れた熟練技能者のノウハウとAI、IoT、自働化技術を融合させた、
遠隔操縦・自働化システムの開発等による「ヒトを支援するAIターミナル」の実現
② 【株式会社みすず綜合コンサルタント 高藤様へのご質問】
国土交通省で令和5年度からBIM/CIMが原則活用となりましたが、
今回の講習でもあったデータ連携に関する課題や施工段階で設計変更があった場合の
データ編集に関する課題など様々な課題が残っていると思います。
その中で、長野県内で実際にBIM/CIMが活用されるようになるにはどのくらいの年月がかかると思われるでしょうか。
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【高藤様からのご回答】
私自身が行政に勤務している訳ではないので、私見として述べたいと思います。
国の運用に対して地方自治体の運用は、国の課題が整理されてからの本格運用になると思いますので、
おそらく5年~10年程度かと思っています(市町村はさらに5年~10年先になるのでは)。
しかし、長野県は他県に比べて先進的に運用されている部分もあるので、
全面運用とならなくとも部分的に併用する状況は続くと思います(他県では、全く運用されてない県もあるようです)。
また、国のロードマップも今までの政策がそうであった様に、途中で方向修正することもあるので、
想定している5年~10年までの間に現段階では想像できないような技術革新が起こることも可能性としてはあると思います。
何れにしてもインフラ事業の三次元化(BIM/CIM)は便利な面が多々あるので、
今の状況を進めながら、その時代の最先端技術で修正していくことになると思っています。
③ 【富士通株式会社 田嶋様へのご質問】
BIM/CIMについてあまり詳しくはないので、講演の中で、
損傷具合とかクラックの状況が分るシステムについてなのですが、
補償業務の中で、公共事業(道路)などで事前・事後の調査で隣接する建物等の調査
(損傷やクラック)を行うのですが、そう言ったことも可能なのでしょうか。
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【田嶋様からのご回答】
隣接する建物等につきましても、対象の画像があれば、損傷の検出は可能です。
ただし、検出の精度は使用する画像に依存します。
以上になります